『カイロプラクティックさかい』は、滋賀県守山市(栗東駅東口より徒歩約7分)にあるJSC指定院です。

JSC指定院カイロプラクティックさかい

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カイロプラクティックさかいニュース

『開院20年を迎えて』

『身体的な治療及び心的治療』
当院は令和3年9月24日で開院20年を迎えることが出来ました。ここまで来れましたのも支持して頂いた多くの患者様、そして支えてもらったスタッフ、家族のおかげだと心より感謝申し上げます。

私はこれまで約15万人以上の治療に携わってまいりました。
医療の道に入った頃から「身体的な医学」と「心の医学」の両面が大事だと感じてはきましたが、それでも、まずは『身体面(構造面)を極めよう』と思い勉学に励んで参りました。

そして、日本のカイロプラクティック界の会長や学長からの依頼もあり、長きに渡り日本カイロプラクティックアカデミー(6年制)で講師も務めてきました。

私が所有しているライセンスは、WHOが定めるカイロの国際基準(4年制/4200時間)を遥かに超える日本カイロプラクティックアカデミー(6年制/7065時間)の学問の内容で、日本の医学部と全て同じ教材を使用しておりました。

『医科大にて解剖実習過程終了』
解剖実習においては、海外にて医学生と一緒に11日間(朝7時から夜5時迄)実習を行い、最終日には医学生と一緒に同一試験を実施してまいりました。

写真(院長):中央右2例目

私はこの時人生で初めて「メス」を手にしました。そして、5人に一人の『献体』を分けていただき感謝の気持ちと使命感で解剖をさせてもらいました。

この時の感想は、言葉に言えないくらい人間の身体は実に巧妙であり神秘的に出来ていて、「頭蓋骨、脳、心臓」、そして体全体の全ての「動脈、静脈、神経、筋肉」と一つずつの神経を傷つけないように丁寧にメスで解剖していきました。

私はそれまでどちらかというと教科書で勉強する解剖学は苦手で、なかなか覚えにくかったのですが、この解剖以来、言葉に語弊があるかもしれませんが、「なるほど、面白い!」と感じ、自分に自信が持てるようになったのを実感として覚えております。

解剖をする院長
(※写真は実物でリアルですので
小さくしております)

最後のテストは、献体の全身の「動脈、静脈、神経、筋肉」の1本ずつに細かく「タグ」がつけられており、40本のタグを1問につき20秒で記入していく難関な問題と論文でした。

難しい点は、「動脈、静脈、神経」は、1本の同じ動脈でも、例えば、鎖骨の下では「鎖骨下動脈」、その動脈が第一肋骨から脇のところでは「腋窩動脈」というように「首、脇、肘」などの位置で呼び名が変わっていくという点でありました。

私は、1問ミスをして、上腕の伸ばす筋肉である「腕橈骨筋(わんとうこつきん)」を一瞬迷い、「長橈骨手根伸筋(ちょうとうこつしゅこんしんきん)」と書いてしまったのを覚えております。

笑い話ですが、この間違えた「筋肉の名前」を今では一番覚えており、患者様の腱鞘炎の説明のときに役立てております。
アカデミーでは、このカリキュラムに、カイロの実技と講義、臨床カイロ学、臨床診断学も同時に行っていくのです。

今現在、「カイロプラクティック」の看板は、全国にたくさんありますが、このWHOの国際基準を満たしているカイロの治療院は、日本国内に1割もありません。
全国で困っておられる患者様がしっかりとした教育を受けられた先生方や当院の元で治療し改善されていきますのを強く願っております。

次に、身体的治療も非常に大事ではあるのですが、多くの患者様を診れば診るほど、やはり切っても切り離す事の出来ないのが、精神的側面が症状と複雑に影響し合っているという事です。

【医療は心の面も大事】
私は今から30数年程前、「副腎機能低下」と「椎間板ヘルニア」で一時歩行するのも困難な時期がありました。

この時に、様々な国立病院スポーツ医科学研究所、総合病院等でお世話になりましたが、なかなか状況は厳しく、藁をもすがる思いで、最後にカイロプラクティックアカデミーの理事長のもとでお世話になりました。
そして治療をしていただいた結果、回復することが出来ました。

この時の実体験が私の人生にとって大きな影響を与えたと感じております。

特に、病院を転々とまわった時に自分自身が患者の立場として感じ、学んだ『心の面』は今でも非常に役立っております。

またこの「身体が不自由になる」という体験をする事で、自分の人生を一番深く見つめ直した時期でもありました。

「なぜ、自分がこのような状況になってしまったのか?」「心と身体、内臓と身体の繋がり」、「心の不調和が身体に影響を及ぼす場合もある」「果たして、今の既存の医療のやり方だけで患者さんの心は救われているのか?」等々です。

そして、半年間、毎日、自分自身の心を深く探求した結果、「身体と心」の両面からアプローチの出来るカイロプラクティックに魅力を感じこの世界に入ることを一大決心しました。

そんな私も、今年でカイロプラクティック歴26年になります。
「身体的な医学」を極めつつ、当初より 「心の医学」「心の健康」の勉強もずっとしてまいりました。比叡山や高野山のご住職様が患者様として来院して頂けるのもこのおかげだと思います。

【TOYOTA豊田章男社長様や様々な有識者の方とのお出逢い】
トヨタ自動車の豊田章男社長様は患者様としてだけではなく、人間としても様々なことを学ばせていただきました。約5年間、腰の椎間板ヘルニアのケアとメンテナンスを含めて治療をさせていただきました。
「酒井先生、この症状の場合はどうしたら良いですか?」と、いつも厚い信頼を寄せて下さり、ラグビーの話や学生時代のお話もよく聞かせて頂きました。

1997年カイロの世界大会の時には、小泉純一郎元総理大臣の案内役として一緒にお仕事させて頂きました。小泉さんは、カイロプラクティックの大ファンであり、とても目の輝いた方でした。

また患者様のご紹介で、世界的に有名な指揮者の小澤征爾さんからもご連絡を頂戴したり、アスリートでは、サッカーの名門チーム、アーセナルの監督として長年活躍していたヴェンゲル監督などの治療にも携わらせていただきました。

他にも本当に多くの有識者の方々とお出逢いさせて頂き、私の人生におきましてもとても貴重な経験をさせて頂きました。

【根本治癒と予防医学を目指して】
当院の治療は、単に整形的な「筋肉」の異常を診るだけではなく、「なぜ、そのような痛みを発症してしまっているのか?」という仕事や生活環境なども含め、痛みの原因を探ることに重点を置いています。(普段、患者様との何気ない会話の中にも重要な手がかりがあります)「内臓機能低下と構造面の関連」、「精神面と構造面の関連」など、二次的に受ける影響も含め、根本的に治癒していけるよう治療していく事を目指しています。

これからも研鑚に励み、一生懸命努力精進して参ります。宜しくお願い申し上げます。