『カイロプラクティックさかい』は、滋賀県守山市(栗東駅東口より徒歩約7分)にあるJSC指定院です。

JSC指定院カイロプラクティックさかい

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『不妊』でお悩みの方へ

『待望の赤ちゃんが誕生!』 〜長かった不妊の末に〜(2)

そこの先生は、とてもお人柄で安心できましたが、やはり忙しい病院で、どうしても機械的な作業と高度医療に私たちの心がついていかなかったのが現実です。夫婦が仲良くしていたら、子供を授かれると思っていた頃から比べ、今は、精子を事前に専用容器に入れ病院へ2時間以内に運ぶという作業が私たちには、とてもやりきれない思いと淋しさや複雑な感情でたまらなかったのを覚えています。

そして、人工授精は通常6回をめどに(統計的に)それ以降続けても、懐妊の見込みは少ないということで、次に、体外受精(卵子と精子を体外で受精させ子宮内に戻す療法です)をすすめられます。

私も同じく先生から、「おかしいな〜なかなか出来ないね〜○○さん、次で6回目だけど、このままでも妊娠は難しいと思いますよ。どうしますか?」とあっさり言われ帰ってきました。

その夜、はじめて夫にすがりつき「もう子供は諦めて2人で生きていこう」と泣きました。夫は、抱きしめてくれながら、「不妊治療は、男性より女性の方が負担とリスクが大きすぎる、今まで不妊治療に無関心で勉強もせず、ここまで一人で思いつめさせて悪かった」と言ってくれました。そして、「もういい、これ以上やらなくてもいいよ」と言ってくれました。

しかし、私の性格上、そうやって優しく言ってくれればくれるほど、夫に子供を抱かせてあげなければという気持ちが強くなり、後日意を決して先生へ「10回まで人工授精を続けてください、それでもダメならその時は体外受精へ進みます!」と伝えました。正直、人工授精の場合、月の医療費は2万〜3万ですが、体外受精に進むと月50万円かかり、それも子供ができる保証も何もなく心身共にハードな治療になるうえ、家計は火の車覚悟で臨むというものです。

そして、人工授精ラスト4回のときに、両親から「カイロプラクティックさかいの酒井先生のところで、一回相談してみたら?」と言われました。それから数日後、初めてカイロプラクティックさかいに行かせてもらい扉を開けた瞬間、なんとなく懐かしい様な優しく包み込んでくれるような、そんな印象がありました。

そして、問診で不妊治療をしていることや、整体などで体中をグイグイと押され、卵子や受精卵がつぶされないか不安であったこと、揉み返しが痛く必ず行ったあと後悔していたことなどを伝えました。

そしたらスタッフの方が、「カイロプラクティックは、強い圧をかけるものではなく、リンパの流れを良くしたり、内臓の治療も含め根本的なところを治療しながら改善していくので、その結果、免疫力も高まりホルモンバランスが整えられていき、体のみならず、精神的にも落ち着いてくるんですよ!」と教えてくださいました。

なんだか、今までのハードな先端医療から解放された気持ちになり、その話を聞いただけで、もう治療が始まっているような、そんな気にさえなりました。そして、院長先生のお顔を初めて拝見するなり、突然泣いてしまいました。まるで、私が苦しんでいた全てを知っていたかのように感じました。

院長先生は、「今まで本当に大変だったと思いますが、いったん全てを忘れて、任せてみてください。やれるだけのことはやってみましょう!」と言ってくださいました。治療は、ホルモンバランスのチェックをしながら体全体を整えていき、ベースを上げていくことを中心にしてもらいました。不思議なことに院長先生の手はとても温かく、本当に穏やかな気持ちになりました。

私は、今まで、もっと早くに子作りをしなかった後悔や、挫折感、自責の念、苛立ち、責任感、そして心が崩壊していきそうな旨を打ち明けました。そうすると、酒井先生は『子供が出来ることだけがすばらしい人生とは限りません。それぞれの環境の中でベストを尽くして生きていく姿勢こそが大切だと思うのです。』と教えてくださいました。それまで、私は正直、子供が出来ないことに対して敗北感のような思いをもっていました。友人や知人の妊娠の報告に勝手に傷つき「なんで私だけが!」という思いでいたり、唯一心のよりどころは、私よりも、もっと辛い思いをして不妊治療されている方がおられると思うことで自分の心の支えにしてきました。